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【虎番疾風録(16)】「絶対に辞めるはず」の中西監督“続投決定”…教訓「阪神は同じ歴史を繰り返す」

 「吉田監督では勝てない」という論調は世論となった。そして11月2日、ついに球団は吉田監督の「解任」を決定。大阪・梅田の球団事務所で発表した。

 「私としては吉田監督にまだやってもらいたい。が、情勢には勝てず、断腸の思いで、ここは引いていただくことにした。今後、私が球団に関与し、その機会が巡ってくるのなら、吉田君にもう一度、采配を振るうチャンスを与えたい」

 殺到する報道陣を前に、口元を小刻みに震わせながらこう語ったのが、当時オーナー代行だった田中隆三だった。

 さて、そろそろ時間を56年に戻そう。「阪神は同じ歴史を繰り返す」。これが1年前の“中西辞任騒動”で新米記者が得た貴重な教訓だった。

 2度目の辞任騒動。さすがの田中オーナーも今度ばかりは沈黙。中西擁護に回ることはなかった。シーズン終了を待って中西監督退団-は既成の事実となった。だが、小津球団社長の後任監督の人選は遅々として進んでいなかった。そのうち阪神OBたちが動き出した。村山実を推すグループと吉田義男の再出馬を支持するグループとが『OB監督待望論』を展開し始めたのである。

(敬称略)

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