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相次ぐ「想定外」災害受け鉄道各社、早期復旧へ備え 優先点検やツイッターでの運行情報発信

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リスク顕在化

 大阪北部地震では、JR西日本も不測の事態に見舞われた。地震発生を受けてJR西は「おおむね震度5弱以上の揺れを観測した場合は列車を緊急停車させる」とするマニュアルに基づき、全線で運転を見合わせ施設の点検を実施。だが駅間に止まった列車を車庫に移動させるのに手間取った上、作業員を乗せた車が渋滞に巻き込まれたため、大部分の路線で運転を再開したのは地震発生から半日以上たった午後11時過ぎだった。

 これを教訓にJR西は、早期復旧に向けて優先的に点検する場所を決めるほか、駅間で止まった車両から乗客を誘導するマニュアルの整備などに着手。再開見込みがずれ込み、利用客の混乱を招いたことからツイッターを使った運行情報の発信も始めた。

 鉄道の災害対策に詳しい京都大大学院の杉山友康特定教授(災害リスクマネジメント工学)は「災害時にはこれまで見えなかったリスクが顕在化する。大切なのは得られた教訓を次の災害への備えに生かすことだ」と強調する。

 実際、同社は7年の阪神大震災以降、線路や駅舎などの設備の耐震補強を進めており、大阪北部地震でのこれらの被害は軽微だった。

▼【西日本豪雨・想定外クライシス】(4)「町が沈む、言ってくれれば」ダム放流情報、周知に課題

人命を最優先

 大阪北部地震の被害は大阪メトロにもあった。御堂筋線の中津-江坂間で、線路と並走して設置され、車両に電力を供給する「サードレール」が脱落。運転再開が夜間にずれ込んだ。南海トラフ巨大地震への対策として今年度からサードレールの耐震工事を始める予定だったといい、この工事と駅の浸水を防ぐ止水鉄扉の設置、橋梁(きょうりょう)の補強などの災害対策費として約160億円を見込む。

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