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【軍事ワールド】「トランプ宇宙軍」の目指す方向定まらず、視界不良…

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 秒速7・9キロという猛烈な速度では、敵機と接触(会敵)することはほぼ不可能だ。見つけた次の瞬間には敵機は遙か彼方へ飛び去っているか、目に見えない速度ですれ違っている。

 こう見ると宇宙での“戦闘”など起こりそうにないが、トランプ政権の目指す宇宙軍の目的とは、「衛星の戦い」だ。

 衛星キラー

 秒速7・9キロという速度では、進行方向を変えにくい。急旋回など不可能だ。これは人工衛星も同じで、急激な軌道変更はできない。つまり、衛星の軌道を分析、計算すれば未来位置は導き出せる。そして長射程ミサイルで容易に撃ち落とせるのだ。

 34年前の1984年1月21日、米国は衛星攻撃ミサイルの実験を行った。ミサイルは2段式の「ASM-135」で、発射母機はF-15戦闘機を用いた。戦闘機を一段目のロケット扱いとしたこのミサイルは重さ約1・2トン、長さは約5・5メートルと通常の対艦ミサイル並の小型で、楽に戦闘機に搭載できた。

 実験は以降5回行われ、85年9月13日の実験では目標衛星に命中。“敵”の偵察衛星や通信衛星を小型のミサイルで撃破できることを証明した。

 ちなみに実験は成功したが、このミサイルは実用化されなかった。破壊した衛星の破片がスペースデブリ(宇宙のゴミ)となって地球周回軌道に残ったからだ。こんな兵器を実用化すれば、後のロケット打ち上げの妨げとなり、ひいては自国の衛星を打ち上げる安全な軌道が無くなるため、米議会が計画を中止させたためだった。

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