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「なんばスカイオ」開業  「ビジネス街」に化けるか 米大手ウィーワークも入居  

開業発表した南海電鉄の高木俊之専務(中央)と同席したウィーワークの高橋正巳・日本ゼネラルマネジャー(右)ら=22日、大阪市中央区
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 南海電気鉄道が10月17日に商業施設を開業させる南海難波駅直結の複合ビル「なんばスカイオ」(大阪市中央区)には、延べ3万3千平方メートルの賃貸オフィスフロアが整備される。平成15年に開業したなんばパークスの「パークスタワー」(同市浪速区)以来の、大規模オフィス空間が難波駅周辺に登場する。すでに予測を上回るペースで入居が決まっているといい、「ビジネスの街」としてなんばの魅力を高めることができるか、注目される。

 平日もにぎわいを

 スカイオは地上31階、地下2階。うち13~30階がオフィスになる。

 22日、大阪市内で開かれた南海電鉄による記者会見で、賃貸オフィスの入居率(予約)が77~78%程度と明かされた。

 高木俊之専務は「開業時70%、2年目85%、3年目95%-という入居率目標を立てていたがすでに当初目標は超えた」と、手応えを込めて話した。

 スカイオと同規模の賃貸オフィス(3万6500平方メートル)を有するパークスタワーでは空室のない状態が続いているといい、難波駅周辺のオフィス需要の高さをうかがわせている。

 新たなオフィス空間の整備について高木専務は「バランスを考えた。なんばは『商業の街』のイメージだがあまり商業施設ばかりになると、集客が土日に集中してしまう。オフィスの集積を高め、平日も商業施設の需要を伸ばしていく」と説明した。

 多様性なるか

 スカイオの入居企業の目玉となるのが、同日の会見に同席したオフィス空間提供の米大手「ウィーワーク」だ。26~28階に事務所、会議室、共用ラウンジなど1400席を設ける計画で、12月にサービスを開始する。関西での出店は初となる。

 同社は2010年にニューヨークで事業を開始し、世界22カ国に進出。仕事場の貸し出しだけではなく、利用者同士が交流する専用サイトを運営するほか、オフィスを使っての各種イベントも行っている。利用者間の連携を深め、新ビジネス創出など相乗効果を生み出すのが狙いだ。

 国内ではすでに東京都内6カ所に出店しており、利用者の弁護士事務所が他のテナント企業と交流を深め、顧問契約を結ぶなどの成果があったという。

 ただ、全国的にみると、特に貸しオフィスの需要の大きい新興企業、その支援拠点は東京に集中しており、大阪の中でも交通の便の良い梅田や中之島エリアなどに集まる傾向がある。

 ウィーワーク側でも梅田など関西の他地域への出店も検討しているが、なんばへの出店には南海側から強い提案があったという。

 高木専務は「この業態では短期間で柔軟にオフィスを借りていただきやすい。テナントがなんばで仕事をして、良ければ通常のオフィスの形態で拡張することも期待できる。この業種・業態はぜひ呼びたいと考えていた」と説明する。

 なんば進出を選んだ理由について、ウィーワークの高橋正巳・日本ゼネラルマネジャーは「関西国際空港へのアクセスが良く、海外企業、海外と取引のある国内企業の利用が期待できる」と解説。さらに「スカイオはなんばの象徴的な場所。梅田とはテイストの違う、利用者同士のコミュニティーが形成されるのではないか」と“多様性”について期待を込めて話した。

 南海電鉄は、スカイオを難波駅周辺整備の「集大成」と位置づける。同施設を軸に、さまざまな企業との連携を通じて「国際都市」としてのまちづくりを主導するという。スカイオの賃貸オフィスの成否は、その街の発展を占う試金石となりそうだ。

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