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奈良・春日大社の流鏑馬木像、平安時代の作と判明 修理で元の姿に

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 春日大社(奈良市)が所蔵し、昨秋からの修理を終えた「流鏑馬(やぶさめ)木像」が調査の結果、平安時代末期ごろの作であることが判明し、同大社が21日、発表した。古式流鏑馬を表した国内唯一の彫刻作品といい、花山院弘匡宮司は「素朴だが、今にも動き出しそうなりりしさがある。日本最古の流鏑馬像は、美術史において大きな意味を持つ」と話している。

修理が完了した「流鏑馬木像」。平安時代の作と判明した=奈良市の春日大社
修理が完了した「流鏑馬木像」。平安時代の作と判明した=奈良市の春日大社

 流鏑馬は疾走する馬から矢を放って的を射る競技。平安~鎌倉時代に盛んとなり、大社摂社・若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」でも行われてきた。

 流鏑馬木像は総高61・5センチ。馬上の射手が装束を着け、駆け出そうとする姿をリアルに表現しており、厳しい顔つきをしている。かつて若宮神社に属した三十八所神社(現在は末社)に奉納されたもので、鎌倉時代の作とみられていた。

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 大社で保管されてきたが傷みが激しかったため、今年の本殿創建1250年に合わせ、昨年秋に修理に着手した。別途保存していた旧材の脚を戻した上で、複数あった接ぎ目の緩みや角度を調整。彩色も鮮やかに元の姿によみがえらせた。

 調査した奈良国立博物館の岩田茂樹上席研究員によると、射手の顔や体の造形などが平安時代の作風に通じることから、三十八所神社が創建された久安2(1146)年ごろに制作された可能性が高いと考えられるという。

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