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【時刻表は読み物です】豪雨被害の「秘境駅」備後落合 かつては100人が働く鉄路の要衝

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 ホームでは立ち食いうどんのほか、駅弁も売られた。時刻表にも弁当を売っている駅を示すマークがついていた。30年以上前に備後落合を列車で通った際、駅弁を買ったが、値段は確か300円。おかずは玉子焼きや漬け物など、ごくシンプルだったと思う。

 ただ、過疎化や道路網の整備などでローカル線やその駅が衰退していくのはどこも同じ。列車の本数は合理化で削減が続き、急行は全廃。ついに平成9年、無人駅となった。ホームにあった売店は待合室になっている。

 かつては長い編成の急行が停車したホームに、現在やってくるのは1両編成のディーゼルカー。その本数もわずかで、さびれた姿ではあるが、列車がやってきてこそ、命を宿すのが駅。木次線に続き、芸備線も復旧を果たし、備後落合が元の姿になるのを祈るばかりだ。(鮫島敬三)

     

 備後落合駅は昭和10年12月に開設された。JR西日本の芸備線、木次線が乗り入れ、岡山、広島、米子各支社の境界となっている。4~11月の週末、夏休みなどには木次線の木次駅との間でトロッコ列車「奥出雲おろち号」が運行され、同線にある3段式スイッチバックが楽しめる。「おろち号」は8月8日から運行を再開している。

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