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【時刻表は読み物です】豪雨被害の「秘境駅」備後落合 かつては100人が働く鉄路の要衝

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 駅舎内には「自由書旅つづり」というノートがあった。駅を心配して全国から駆けつけたファンが書き込めるようになっており、一日も早い復旧を願う一方、もう廃線かもしれないと悲嘆する声もあった。

 通常ダイヤで、備後落合を発車する列車は木次線は3本、芸備線下り(三次方面)は5本、同上り(新見方面)は3本と少ない。JR西日本が公表している平成28年度の平均通過人員(1日1キロメートルあたりの乗客の人数)で、備後落合駅と芸備線新見方面の東城駅の間は何と9人。これは全国でも最低レベルで、今春廃線となった三江線が83人だったことを考えれば、状況はかなり厳しい。

 「国鉄監修 交通公社の時刻表」の昭和52年10月号を開いてみよう。備後落合のかつてのにぎわいが分かる。広島と松江、米子を結ぶ急行「ちどり」が夜行を含めて3往復。ほかにも「たいしゃく」「やまのゆ」といった急行が設定されていた。最盛期には100人以上の職員が働き、構内には転車台、機関庫などもあり、鉄道の要衝にふさわしい規模だった。夜行の「ちどり」が備後落合に到着するのは上下とも午前2時台。未明の山あいにディーゼルカーのエンジン音が鳴り響いていたのだ。

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