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【西日本豪雨】救助活動中、土石流に巻き込まれた消防隊員の父 警察官の長男被災地に出動「父に恥じぬように」

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 平成26年の広島土砂災害で救助活動中に土石流に巻き込まれて命を落とした広島市安佐北消防署の政岡則義さん=当時(53)=の長男で、広島県警巡査長の敬志さん(34)は7月、西日本豪雨の被災地に出動した。凄惨な現場を前に胸に浮かんだのは、最期まで職務を全うしようとした父の姿。今後は「より地域に密着した警察官になりたい」と思いを強くする。

 7月6日から激しく降り注いだ雨で土砂崩れや川の氾濫が起き、8人が犠牲となった広島県三原市。三原署糸崎駅前交番に勤務する敬志さんは翌7日の日中から、土石流にのまれて女性1人が亡くなった同市木原6丁目に派遣された。

 壊れた住宅や陥没した道路を前に慎重に歩を進めた。「父は暗い中でよく現場にたどり着けたな」。4年前、夜明け前から救助に向かった則義さんの姿が頭をよぎった。

 則義さんは26年8月20日、安佐北区可部東6丁目からの通報を受け、副隊長として出動。住民の男児=当時(3)=を抱きかかえながら避難誘導を始めた直後、土石流に巻き込まれて亡くなった。

 「お父さんが土砂に流された」。当時、広島中央署に勤務していた敬志さんは災害現場への出動準備中、副署長からそう告げられた。「頭が真っ白になりました」

 あれから4年、まだどこかで受け入れ切れていない部分もある。「最期まで人を助けようと頑張った父は誇り。父に恥じないようにしないと」。仕事で悩むと「父ならどうしたか」と考え、気持ちを奮い立たせることもある。

 今回の豪雨では救助が間に合わなかった人もいた。地域に近い交番の警察官として「『お巡りさんが言うなら逃げようかな』と言ってもらえる関係を築けるよう、努力したい」と力を込めた。

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