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【浪速風】夏の終わりというにはまだまだ 暑さに早く「さようなら」としたい(8月18日)

JR東京駅の前では、強い日差しを避けようと日傘を差す人が目立った=7月1日午後、東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)
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 やっと朝夕に涼しい気配を感じるようになった。空も心なしか澄んでいる。気象庁が「災害」とまで呼んだ今年の酷暑。遠い記憶では、盆を過ぎると夜半の網戸越しに涼しい風が入ってきて、夏が終わることへの哀愁を感じたものだった。今年はどうなることやらと案じていたが。

 ▼季節の移ろいはこうでなければ。たとえば約70年前の伊東静雄の詩「夏の終り」。白い雲が、澄みに澄んだ空を流れていく。雲が落とす影は街道を横切り、田んぼを移る。「……さよなら……さやうなら……/ずつとこの会釈をつづけながら」。地表に揺れながら流れる雲の影が、過ぎゆく夏へのさわやかな哀感を帯びて描かれる。

 ▼もっとも今年は哀愁を感じる前に、ほっとしたというのが実感。酷暑といい豪雨といい、地球がおかしい。気候変動対策に知恵を絞りたい。それに予報ではなおしばらく真夏日が続く。夏の終わりとはまだいえない。一日も早く暑さに「さようなら」としたい。

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