PR

産経WEST 産経WEST

【虎番疾風録(11)】「オレには能力が…」中西監督の葛藤

不振の責任をとって辞意を表明した阪神・中西監督
Messenger

 野球への情熱を失い、江本はユニホームを脱いだ。そしてもう一人“情熱”を失いかけている人がいた。中西太監督である。

 「急な話だったので正直、驚いている。私の不徳のいたすところ。長たる私の責任だ」

 江本の退団が発表された日、中西監督は寂しそうな顔でこう語っていた。そして、若菜の「ボクも辞めたい」発言が新聞で報じられた日は、顔を真っ赤にして怒った。

 「マスコミは球団を潰す気か! あることないこと面白おかしく書きおって。完全にかき回しにかかっとるやないか。まだ、29試合も残ってるんやぞ。野球をやらせてくれ、野球を」

 そう訴えて臨んだ8月30日の巨人25回戦(後楽園)、阪神は1-7と完膚無きまでにたたきのめされた。小林繁と江川卓が先発。早々と六回までに小林が6点を失い9敗目(10勝2セーブ)を喫したのに対し、一方の江川は6安打1失点の完投勝ちで、ハーラーダービートップの18勝目(5敗)を挙げた。2位のヤクルトに9ゲーム差をつけて首位を突っ走る藤田巨人。阪神は11・5ゲーム差の3位。もう逆転優勝への望みはなかった。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ