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【大阪ブルース!】“ダミ声”好むブルースのギタリストたち

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 少し寄り道をしたが、ギターの考察に話を戻す。

 ロック・ギターの音色のための定番となったマーシャル・アンプは、特に大音量で饒舌に弾くギタリストたち、たとえばリッチー・ブラックモアやエドワード・ヴァン・ヘイレンといったギタリストたちに支持されてきた。しかし一方で、同じロックでも一つ一つの音のタッチや音色のニュアンスを求めるギタリストたち、たとえばカルロス・サンタナやクイーンのブライアン・メイなどはマーシャルを使わない。

 ブルース・ギタリストとなればそれはなおさらのことで、概してマーシャル・アンプは人気がないようだ。一つの音の強弱や弦へのタッチのニュアンスはもちろんだが、鋭いリズム感が出しやすいことなどでも、より古典的なアンプ、たとえばフェンダー社のアンプなどの方がブルース・ギタリストたちには人気があるらしい。

 もっとも、マーシャルにしろフェンダーにしろ、「クリップ」させて音を歪(ひず)ませて使うことには違いがない。そして面白いことに、ロックのギタリストたちが「歪み方がきれいじゃない」と言ったフェンダーの音色の方を、ブルースのギタリストたちは好むのだ。

▼【大阪ブルース!】音が通る“トンネル”をわざと小さくしたマーシャルのアンプ ロックには最適だが…

 つまりは「ダミ声」と同じことである。わざわざ歪むように作った歪み音は「きれいすぎる」ということだろうか。旋律の魅力やコードの響きを追求するのであれば、音色そのものは出しゃばらない方がよい。しかし、逆に音色そのものを追求するのであれば、逆説的なようであるが、あまり「きれいな」音色はつまらないものである。

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