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「生きづらさ」抱える人に寄り添い20年 京都・バザールカフェ、「希望を持って」牧師の遺志引き継がれ

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 生きづらさを抱える人々の居場所や働く場所になることを目指した飲食店「バザールカフェ」(京都市上京区)が、営業開始から20年を迎えた。博愛や奉仕といったキリスト教精神を支えにしながら、布教をせずに支援だけ行うユニークな場所となっている。“生みの親”と慕われた牧師が4月に他界したが、精神は他のメンバーたちに引き継がれている。(小野木康雄、写真も)

落ち着いた雰囲気のある「バザールカフェ」の店内。生きづらさを抱える人たちの希望になればと作られた=京都市上京区
落ち着いた雰囲気のある「バザールカフェ」の店内。生きづらさを抱える人たちの希望になればと作られた=京都市上京区

ヴォーリズ建築

 京都市営地下鉄今出川駅から歩いてすぐ。米国出身の建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの事務所による古い洋館が、バザールカフェの入る建物だ。元々は米国から赴任してきた宣教師の住居で、約760平方メートルの敷地には緑に包まれた静かな庭もある。

 店は外国人移住者やエイズウイルス(HIV)感染者の就労支援を目的に、平成10年にオープンした。市場を意味するバザールという店名には、それぞれが経験や知識、能力を持ち寄って助け合える場にしたいとの願いが込められている。

 このため、メニューは日替わりの多国籍ランチを中心にしている。タイやインドからの移住者が、母国の料理を作って提供。だれよりも詳しいことを仕事にし、自信をつけてもらう狙いがある。

布教をせずに支援

 市民団体のメンバーやアーティストなど、立ち上げに関わった人々の中心にいたのが、牧師で関西学院大准教授を務めた榎本てる子さん。偏見をもたれて苦しむ少数者(マイノリティー)に自信を取り戻してほしい。社会の隅っこで生きている人々が希望を持てるような居場所を作りたい。そんな夢を持ち、周囲を巻き込んでいった。

バザールカフェ・地図
バザールカフェ・地図

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