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【関西の力】リバーレース(1)ハリウッド女優も愛する「女王のレース」 2万本の糸織りなす優美な柄

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 ウエディングドレスや女性用のインナーウエア、カーテン…。優美な模様で人々の生活にうるおいを与えるレース。なかでも、髪の毛より細い糸が絡み合い繊細で豪華さを誇るのが、“レースの女王”といわれる「リバーレース」。兵庫県宝塚市で産声を上げた栄レースは、世界トップのシェアを誇る。

海外ブランドにも採用されている栄レースのリバーレース。年間500もの新作が生まれる
海外ブランドにも採用されている栄レースのリバーレース。年間500もの新作が生まれる

世界で採用

 「多様な糸を使って時間をかけて織り上げるため、繊細で複雑な柄を表現できるんです」と語るのは、澤村徹弥社長(59)。リバーレース機(リバー機)にかける糸は、一般的な「ラッセルレース」の倍。約1万5千~2万本にのぼる。

 ラッセルレースより織りが緻密なため、柄が立体的に浮かび上がるエレガントな仕上がりで、ほつれにくいのが特徴。ハリウッド女優らを顧客に持つオスカー・デ・ラ・レンタ、シャネル、クリスチャン・ディオール、ワコールなど世界有数のブランドが同社製品を採用する。

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87台保有 宝塚創業の栄レース

 栄レースは昭和33年、先代社長の土井一郎氏(87)が宝塚市で創業した。一郎氏の父が経営していたメリヤス会社が苦境に陥った際、取引先だった伊藤忠商事創業者一族の伊藤忠兵衛氏が、この父に声をかけた。「リバーレースは難しいけどおもしろい。息子さん(一郎氏)にやらせてみては」

 もともと関西は19世紀末以降、英国から技術を導入して紡績が発展。東洋紡や鐘紡など国内主要メーカーは関西を基盤にし、「糸へん産業」が盛んだった。当時は高度経済成長期で、まだまだパワーがあった。

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