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江戸の庶民はヘルシー志向 毛髪分析、関西より雑穀多く摂取

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 江戸時代の本の紙に混入した毛髪の同位体分析から、江戸の庶民は京都や大阪の人より雑穀を多く食べていた可能性があることが龍谷大の丸山敦准教授(生態学)らのチームの研究で分かった。14日付の英科学誌電子版に掲載された。

 チームによると、江戸時代には庶民向けの安価な書籍が流通。表紙に用いられた再生紙には、紙を補強するために混ぜたか、生産時に混入したと考えられる人間の毛髪が含まれていることがある。

 チームは江戸時代の年号が記され、江戸、京都、大阪で1696~1865年に出版された24種類の書籍を調査。表紙から抜き出した毛髪約130サンプルについて、含まれている炭素や窒素の安定同位体の比率を測定した。

 米や魚介類などの食べ物ごとに窒素と炭素の安定同位体の比率が異なることを利用し、当時の食生活を復元。その結果、江戸、大阪、京都の3都市で食生活には違いがあり、江戸時代の日本人が現代人よりも米や野菜などをよく食べていたことも判明した。

 特に江戸の庶民は雑穀を多く食べていた。江戸では白米人気とともに「江戸患い」と呼ばれたビタミン欠乏症「かっけ」が流行したため、対策としてアワやヒエなど雑穀が食べられたこととの関連が考えられるという。

 丸山准教授は「書籍は時代や地域を簡単に特定できる。今後は江戸時代の食生活の地域差や変化を詳細に調べたい」と話している。

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