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【夏の甲子園】常葉大菊川・漢人、老獪88球完封「ちょっと甘めから」仕掛けた罠で4併殺

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 最後の打者を遊ゴロに仕留めると、かすかに顔がほころんだ。常葉大菊川はエースの漢(かん)人(ど)が7安打完封、要した球数は、わずか88。抜群の制球でマウンドに君臨した右腕は「自分たちには飛び抜けた力はない。1戦1戦勝つ」と謙虚にいった。

老獪なピッチングをみせた常葉大菊川先発・漢人友也=甲子園球場(渡辺恭晃撮影)
老獪なピッチングをみせた常葉大菊川先発・漢人友也=甲子園球場(渡辺恭晃撮影)

 130キロ台前半の速球にフォークボールなど、丁寧に低めに集めた。二回は最少の3球で日南学園打線を調理し、「目標としてきたこと。2アウトから意識した」。理想は27球完全試合。打ち気にはやる相手打線に、三塁すら踏ませなかった。

 併殺4。スライダー、シュート回転の速球を選択し、「ちょっと甘めのところから」変化をかけて狙って取った。球速を打ち頃に落とす、甘いわなも仕掛けた。「打者が手を出さないと意味がないので」。それも抜群の制球力があってこそだ。

 選手が自主的に犠打や盗塁の作戦を決める「ノーサイン野球」が常葉大菊川。一見、豪快だが、中身は案外と緻密だ。併殺狙いについて、漢人は「ゲッツーで終わった方が流れがいいので」。ナイン個々に、野球の展開を考える力が備わっている。

(坂井朝彦)

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