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【西日本豪雨】視覚障害者「自力で避難できない」危険な屋外、地域協力を

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 西日本豪雨で被災した岡山、広島、愛媛の3県では視覚障害者の大半が避難せず、自宅にとどまったとみられる。浸水や土砂崩れの中、障害がある人が屋外へ出ると危険性は高く、当事者らは「自力では避難できない」と話す。

 「死ぬならここで死ぬと覚悟していた」。広島県呉市の清水幸枝さん(58)は激しい雨が降り続いていた7月6日を振り返る。夜に避難指示が出たが自宅にとどまった。

 同じく視覚障害がある姉(60)と、認知症で寝たきりの母(83)と3人暮らし。1階で寝ている母親を移動させることはできないため、電動ベッドの高さを1メートルまで上げ、姉と2階へ避難した。深夜に1階へ下り、傘の先で床に触れながら浸水していないか確認したという。

 視覚障害者が避難するためには周囲の理解が不可欠だが、協力を得られないこともある。広島県の福山市視覚障害者福祉協会の大成敏正会長によると、アパートに住んでいた女性会員は逃げようとしていた隣人から「目が不自由だからそこにいた方がいい」と言われベッドで救助を待った。

 周りへの遠慮から自宅にとどまった人もいる。愛媛県大洲市の石住とし子さん(67)は、自治会の区長からダム放流に伴う避難を呼び掛けられたが「逃げる途中で足手まといになるし、避難所の位置も曖昧で不安」と自宅に残った。「一度でも避難訓練をしていれば違った」と振り返った。

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