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【西日本豪雨】「自分の家が一番」「不安で戻れない」避難解除も対応分かれる 広島、12人犠牲の団地

広島県熊野町の住宅団地「大原ハイツ」(奥)から避難所につながる緊急道路=12日
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 西日本豪雨で裏山が崩れ、12人が犠牲になった広島県熊野町の住宅団地「大原ハイツ」では約110戸のうち、土砂災害警戒区域外の約50戸の避難指示が13日までに解除された。解除は12日。「自分の家が一番落ち着く」「また雨が降ると考えると、不安で戻れない」。立ち入りが自由になった区域でも、住民の対応は分かれた。

 解除された区域では12日午前、布団を外に干したり、庭に水をまいたりする人の姿が見られた。自宅の清掃をしていた会社員杉嘉生さん(66)は「やっぱり家がええ」とほほえんだ。現在は町内の長男宅に身を寄せるが、「家族とはいえ、どこか気を使ってしまう。早く普通の生活を取り戻したい」。整理が落ち着けば、すぐに自宅へ戻るつもりだ。

 町は避難指示解除に向け、団地から避難所につながる緊急道路を整備した。土石流防止のワイヤネット設置など二次災害対策も進める。一方、住民の不安が解消されていない現実もある。

 トラック運転手山本雅之さん(36)は「土砂崩れがトラウマになっている。小さい子どもがいるし、避難のことを考えるとゆっくり寝ることもできない」と話す。8月中は避難所で過ごし、9月以降はみなし仮設住宅への入居を考えている。

 18戸が全壊した土砂災害警戒区域の避難指示解除は11月を見込んでいる。山本さんは「警戒区域内に仲がいい人もいる。その人たちを思うと、心苦しさもある」と複雑な心情を吐露した。

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