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【脳を知る】実は夏に多い脳梗塞 脱水で血液の粘度が上がるため

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【脳を知る】
実は夏に多い脳梗塞 脱水で血液の粘度が上がるため

夏場はこまめな水分補給で脱水症や脳梗塞の予防を 夏場はこまめな水分補給で脱水症や脳梗塞の予防を

 暑さも厳しく、熱中症に注意しないといけない季節です。脳卒中は冬に多いと思われていますが、血管が詰まる脳梗塞は夏場に多く発症します。

 その理由は、脱水により体の水分が不足すると、血液の粘度が上がり、血管が詰まりやすくなるからです。また、夏場は体の熱を外に出そうとして血管が拡張しやすくなります。健康な人は特に問題はありませんが、体内の生理機能が低下している高齢者や降圧剤を服用している人は血管が拡張することで血流が遅くなり、血管が詰まりやすくなります。

 脳梗塞を発症した場合は、少しでも早く治療を受ければ命が助かり、後遺症が軽減されることもあります。発症から4時間半までなら血栓(血の塊)を溶かす薬を使用し、詰まっている血管を開通させます。また、発症から8時間以内ならカテーテル(中空の管)を使用し、閉塞(へいそく)している血管を再開通させる手術を行います。どちらの治療も、閉塞している血管を再開通させることで救済できる脳組織が残っている場合のみ、適応があります。

 しかしながら、救済できる脳組織がどれぐらい残存しているのかを調べることは、現在での医療技術でも容易ではありません。一刻を争う治療のため、時間がかかる検査も意味がありません。

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