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【京企業 探訪】ナベル(京都市)…鶏卵の出荷に欠かせぬ黒子役 国産初の鶏卵全自動選別包装装置

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 国産初の鶏卵全自動選別包装装置は、発売直後から順調に売れた。競合する海外企業の製品に比べ、販売価格を3分の1程度に設定したためだ。鶏卵業者の間で「待ってましたとばかりに、口コミで評判が広がった」。

 しかし、61年、米国の競合会社から、特許侵害があるとして提訴された。約5年間争ったあと、5千万円の和解金を支払う結果になった。「苦しかったが、特許は重要ということに気づかされた」といい、シェア拡大につながる特許戦略強化の“授業料”になったという。

 平成16年には、国内で発生した鳥インフルエンザ騒動で売上高が半分になる危機があったが、何とか乗り切った。

 音感センサーで鶏卵のひびの有無を検知したり、血が含まれているかどうかを判別したりする世界初の技術を盛り込んだ機器類も開発。人手不足など鶏卵業者の悩みを解決する新たな商品を次々と手がけ、鶏卵関連の機器類は今や国内でほぼ独占状態で、世界65カ国・地域へ広がった。

 70歳を迎えた南部会長から今年4月、社長の座を引き継いだ次男の隆彦氏は「国内シェアが8割を超えるが、世界ではナベルの知名度はまだまだだと思う。最終的には世界ナンバーワン。シェア50%はとりたい」と話している。

(西川博明)

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