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参勤交代帰路で遭難の大名、小笠原備中守の法要 先人に海上安全誓う 香川・小豆島

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参勤交代帰路で遭難の大名、小笠原備中守の法要 先人に海上安全誓う 香川・小豆島

海難事故の犠牲となった小笠原真方主従の墓参をする会員ら=香川県小豆島町 海難事故の犠牲となった小笠原真方主従の墓参をする会員ら=香川県小豆島町

 江戸中期、香川県の小豆島沖で参勤交代の帰路に海難事故で犠牲となった大名、小笠原真方(さねかた)の法要を通して海上安全を願う「小笠原備中守真方侯顕彰会」(松本篤会長)は、小豆島町坂手の小豆島霊場3番札所・観音寺で約30人が参加して総会を開き、神事と仏事による310回忌の法要を営んだ。

 記録によると宝永6(1709)年7月8日、豊前小倉(現在の福岡県北九州市)支藩、新田藩の藩主、小笠原真方ら一行約200人が参勤交代の帰途、御座船など8隻に分乗して、大坂から小倉へ向かう途中に同海域で大しけに遭い、真方をはじめ31人が犠牲となった。

 地元住民は遭難者の救助にあたり、犠牲となった真方の従者30人を、同寺にそれぞれ五輪塔を建てて手厚く弔った。真方は小倉の開善寺に葬られている。

 同顕彰会は平成16年に発足し、救助や供養に携わった先人たちの顕彰と併せて海に囲まれた小豆島に欠かせない船舶や航路の安全祈願を続けている。

 9日の法要に参加した北九州市で地元の歴史文化の継承活動をする「北九州再発見」の代表、民谷喜美子さん(68)は「小豆島の人たちが手厚く供養する姿に感銘を受けた。市民に伝承したい」と話していた。

 午後からは参加者のうち13人が高速艇に乗って海難事故があった大泊恵古の浦付近まで出向き、船上から神仏混合で海上安全祈願を行った。

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