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津和野藩伝来の「北窓流杖術」、島根の空手家が復刻 欧州でもお披露目

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津和野藩伝来の「北窓流杖術」、島根の空手家が復刻 欧州でもお披露目

復刻した古武術を披露する豊田篤志さん 復刻した古武術を披露する豊田篤志さん

 江戸時代に津和野藩(今の島根県津和野町)で受け継がれていた武術「北窓流杖術(ほくそうりゅうじょうじゅつ)」を、同県益田市に道場を構える空手家の豊田篤志さん(55)が復刻した。今年6月にスペインで開かれた武道の催しでも、この北窓流杖術を披露。集まった欧州の武道指導者たちにも技を伝授した。

 北窓流杖術は、「杖」と呼ばれる4尺(1・2メートル)の棒を使った武術で、江戸時代に津和野藩で継承されたといい、幕末には存在していたことが資料から確認できる。その後、明治時代には途絶えたとみられる。

 豊田さんは小学生の頃に空手を始め、現在は糸東(しとう)流空手道師範。これまでに国体に6度出場、2年前までは実業団の大会にもエントリーしていた。その一方で古武道の稽古・指導などにも当たっている。約20年前、柔術を習うために岡山県津山市の井上一利さんを訪ねた際、豊田さんが益田出身であることを知ると、「益田の近くの津和野には『北窓流』と呼ばれる杖術があった」と言われ、自身が習得していた限りの技を豊田さんに伝えた。

 井上さんは平成26年に亡くなったが、「きちんと復刻したい」との思いを強めた。津和野町を訪れては藩主・亀井家の史料に当たるなどしたが、亀井氏の津和野入城400年という節目の昨年、復刻の取り組みを本格化させ、「天地」「水月」「三日月」など6つの技の復刻に成功。道場で生徒たちに伝授している。

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