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【痛み学入門講座】指のしびれや痛み「手根管症候群」

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【痛み学入門講座】
指のしびれや痛み「手根管症候群」

 「手根管(しゅこんかん)症候群」は「絞扼(こうやく)性神経障害」(ニューロパシー)と呼ばれ、四肢に多くみられる神経障害のひとつである。一本の末梢(まっしょう)神経が絞めつけられることで起こるこの絞扼性神経障害は、「末梢神経が靭帯(じんたい)、あるいは骨と靭帯で囲まれた空間を通過する過程で、機械的な圧迫や絞扼を受けることで起こる障害」を意味する。電車がトンネル内を通過する際に、落盤事故に捲(ま)き込まれて正常運行ができなくなった状態、と考えてもらえばよいだろう。手首では正中(せいちゅう)神経や尺骨(しゃっこつ)神経がこの障害を受けやすい。

 さて手根管症候群だが、指と手の屈曲運動、手のひら側の親指、人さし指、中指、薬指(親指側)の感覚をつかさどっている正中神経の障害が主体となる。正中神経が手首にある手根管と呼ばれるトンネル(手根横靭帯)内で絞扼されることで(内部の圧力が高まって)発症する。古く、1947年にブレインによって命名された。

 女性に多く(男性の約6倍)、妊娠、出産、閉経などをきっかけとすることもある。特に、振動器具を用いる人、手首の屈曲伸展を必要とする職業の人、楽器演奏や編み物をする人などで多くみられる。また、糖尿病や腎不全(透析を受けている人では「アミロイドーシス」という病気が隠れていることもある)などに合併する。

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