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【Sコラム】金メダリストを生み出すのは精神力 野口みずきの元コーチが現役選手にエール 

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 岩谷産業陸上部の広瀬永和(ひさかず)監督にじっくり話を聞く機会があった。2004年アテネ五輪女子マラソン金メダリスト、野口みずきさんを20年間も指導し、今は昨年創部された岩谷産業の陸上チームを率いる。指導者がアスリートをどのように鍛え、世界に羽ばたかせるのか。

女子マラソン五輪金メダリストの野口みずきさんを育てた広瀬永和さん(薩摩嘉克撮影)
女子マラソン五輪金メダリストの野口みずきさんを育てた広瀬永和さん(薩摩嘉克撮影)

レース前に涙が止まらなくなった

 野口さんの現役時代、優しい声はあまり掛けなかったという。もちろん葛藤はあった。だが、「世界を目指すとか、世界と戦いたいと思うんだったら、生半可なやり方とか考え方じゃ無理」。グッと歯を食いしばり、あえて厳しい言葉を投げかけ続けた。

 不振だった2011年頃から、野口さんは「辞めます」と広瀬さんに漏らすようになった。「たとえ会社からクビといわれても、僕は最後まで見届けたい」。野口さんは信頼する師の言葉を心の支えにした。広瀬さんは辞意は本心ではないと考えていたが「本当に本人がそこで辞めるって判断をするのならば、僕も辞めようと思っていた」と振り返る。

 そのときは16年にやってきた。野口さんはリオデジャネイロ五輪を目指し、名古屋ウィメンズへの出場を計画。だが、レース本番まで望むような練習はほとんどできていなかった。それでも出場を強行しようとする野口さんに引退を覚悟していることを感じ取り、レース前に涙が止まらなくなったのだという。

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