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せめて、剥製として生きて…人間の都合に振り回され犠牲に 「戦時中の動物園」展、天王寺動物園で開催

犠牲になった動物の剥製を見る親子連れ=天王寺動物園
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 戦争で犠牲になった動物を知ってもらおうと、天王寺動物園(大阪市天王寺区)のレクチャールームで企画展「戦時中の動物園」が開催されている。8月19日まで。

 戦争で人間だけでなく動物も被害を受けたことを知ってもらう目的で始まり、今年で13回目。終戦記念日に合わせて開催されている。

 企画展では、紙芝居「どうぶつたちのねがい」(にしむらけいた作)を上演。「空襲などで脱走しては危険だから」という理由でヒョウを殺す命令を受けた飼育員の話を中心に、動物園にまつわる悲劇が描かれている。

 さらに、このとき殺処分されたヒョウのほか、ホッキョクグマやトラといった動物の剥製10体が展示されている。同動物園の関係者は「『せめて、剥製として残してあげたい』と思ったのではないのでしょうか」と話す。また、戦後に剥製を修復した際、内部から見つかった大阪新聞と毎日新聞も展示されており、当時の時代背景が伺えるようになっている。

 一方、死んで剥製にされたチンパンジーは芸達者として有名だった。しかし、軍服やガスマスクを着せられるなど戦意高揚の広告に利用され、人間の都合に振り回された。

 紙芝居を見ていた大阪府泉大津市の中学生、池田世(せ)安(あ)さん(15)は「戦争は罪のない動物を殺さなければならないので良くないと思った」と話した。

 月曜休園。開園時間は午前9時半から午後5時まで(8月11~14日、18、19日は午後9時まで)。

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