産経WEST

ガダルカナル島(下)「ガ島にすべての敗因が詰まっている」作家・亀井氏、山口出身の参謀ら取材

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


ガダルカナル島(下)「ガ島にすべての敗因が詰まっている」作家・亀井氏、山口出身の参謀ら取材

「ガダルカナル戦記」で戦いのありさまをあぶり出した亀井宏氏 「ガダルカナル戦記」で戦いのありさまをあぶり出した亀井宏氏

 撤退命令が出たのは翌18年1月だった。その間、ガ島では1日に数十人の兵士、すなわち日本国民が餓死した。

「考え続ける」

 ガ島戦を通じて、陸海軍の溝を感じた亀井氏は現在、陸上自衛隊と海上自衛隊の連携に、危惧を覚えるという。

 陸上自衛隊は3月、離島防衛を担う水陸機動団を新設した。その後、陸自が輸送艦の導入を検討していることが明らかになった。大規模な海上輸送は本来、海上自衛隊が責任を持つ。

 「陸自と海自の間に溝があるのではないか。自衛隊も当然、ガ島を教訓にしているとは思いますが…。同じ失敗は繰り返してほしくありません」

 さらに緻密な取材と執筆を通して、戦前の「統帥権」肥大化を問題点として指摘した。大本営が起案するとはいえ、天皇の命令として出た結果、撤回は難しかった。

 「今の自衛隊は、首相が手綱を握ります。選挙を通じて国民一人一人の賢さが問われる。でも、愚かさも備えるのが人間です。どうしたら良いのか、今も答えは出ません。取材をした人は、皆さん亡くなり、私も病気で目が見えない。でも、考えることをやめたら、そこでおしまいです」

このニュースの写真

  • ガダルカナル島(下)「ガ島にすべての敗因が詰まっている」作家・亀井氏、山口出身の参謀ら取材
  • ガダルカナル島(下)「ガ島にすべての敗因が詰まっている」作家・亀井氏、山口出身の参謀ら取材
  • ガダルカナル島(下)「ガ島にすべての敗因が詰まっている」作家・亀井氏、山口出身の参謀ら取材

「産経WEST」のランキング