産経WEST

【虎番疾風録(4)】「愚痴」を「発言」に変えたエモやん

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【虎番疾風録(4)】
「愚痴」を「発言」に変えたエモやん

オレは監督に信用されていない! 江本は独り言を発言に変えた オレは監督に信用されていない! 江本は独り言を発言に変えた

 江本の「ベンチがアホ」発言、実はこれが初めてではなった。1年前の昭和55年10月7日、広島球場で行われた広島24回戦で「アホ」発言が飛び出していた。

 2-2の同点で迎えた八回、踏ん張っていた先発の江本が、1死二塁で衣笠に四球を与え、一、二塁のピンチを招いた。ベンチからマウンドに駆け寄った藤江投手コーチがいきなり「交代」を告げる。カッときた江本は“怒りの捨てゼリフ”を残し、次の投手が来るまでマウンドで待つ-という球団規律を破ってベンチへ引き揚げた。

 この時、江本は8勝(15敗)。9年連続10勝に執念を燃やしていた。阪神の残り試合は7。この試合で9勝目を挙げなければ10勝到達は絶望的となる。しかも、衣笠への四球は捕手の若菜との間で「内角を攻めて併殺を狙う。カウントが悪くなったら歩かせて、次のデュプリーと勝負する」と打ち合わせができていた。ベンチは何も分かってへん! 

 「打たれても、くたばるまで投げたかった。けど、監督が一番偉いんやから…」。江本の怒りは収まらなかった。

続きを読む

関連ニュース

「産経WEST」のランキング