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【西日本豪雨】生産ライン停止、従業員不明、炎天下の獣道での荷物運び…広島の食品工場、苦境乗り越え完全復旧へ

土砂で汚れた資材を洗い流すなど、復旧作業にあたる従業員=広島県東広島市
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 西日本豪雨で目の前を流れる川が氾濫して県道がふさがれ、孤立状態に追い込まれた食品加工工場がある。影響で製造ラインが止まり、1人の従業員の行方はいまだに分からない。それでも遠方から寄せられたエールを胸に、従業員らは炎天下の獣道を、重い商品を担いで運んだ。「ここから踏ん張っていく」。完全復旧は目の前だ。(森西勇太)

 豪雨の後の7月9日、広島県東広島市の山中。工場へつながる県道が土砂崩れで寸断され、ふりかけなどを製造する食品メーカー「みなり」の石田浩司工場長(52)は、起伏の激しい獣道を進んだ。「どっから手つけたらいいんか…」。工場にたどり着くと、言葉を失った。大量の土砂が1階部分に流れ込むなどし、生産ラインは再開できる状況ではなかった。

 「在庫品を出荷してくれないか」。そんな中、取引先から要望が届いた。幸い在庫品の一部は無事だったが、県道が寸断されたため車で商品を運ぶことはできない。苦境の中、石田工場長は決断した。「今こそ期待に応えるべきだ」

 従業員は重さ15キロほどの商品を段ボールに入れて獣道へ。厳しい日差しの中、噴き出る汗が止まらない。それでも、数キロ先で待っている配送用の車まで、“徒歩”で何度も商品を担いで運んだ。

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