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【関西の力】ハイテク素材(1)炭素繊維は京の竹が起源 競技用義足でパラリンピックでメダル導く

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 繊維問屋が集積する大阪・船場を中心に繊維産業が発展した関西。大正時代には「東洋のマンチェスター」と呼ばれ、日本の工業化を牽引(けんいん)した。近年は衣料用繊維が中国企業などの安価な製品に押され不振が続くが、これまで培った技術を基にした新素材の開発、生産で再び先頭に立とうとしている。

アクリル繊維を高温で蒸し焼きにしてつくった炭素繊維。織ってシート状にしたものを用途に合わせて加工する
アクリル繊維を高温で蒸し焼きにしてつくった炭素繊維。織ってシート状にしたものを用途に合わせて加工する

海外製使わず

 リオデジャネイロ・パラリンピックの男子400メートルリレー(切断など)決勝が行われた9月12日。第2走者の佐藤圭太選手(トヨタ自動車所属)の右足には、開発されたばかりの義足が装着されていた。

 「これで結果を出せるだろうか」。大会前は不安を抱えていた。前回のロンドン・パラリンピックを含め、これまでの競技には海外メーカー製の義足を使ってきたが、今回は日本のベンチャー企業、サイボーグ(東京都渋谷区)との共同開発で臨んだからだ。しかし、トレーニングを積むにつれ、新しい義足への信頼は増していった。迎えた決勝、チームは4着でゴールした。1着の米国が失格となったため、繰り上がりで初の銅メダルを獲得した。

 佐藤選手は「開発にかかわったチーム全員のために走った。メダルをとれて本当によかった」と話す。

 義足の素材は炭素繊維だ。

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