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古代中国鏡の原料産地を分析 兵庫県立考古博物館と日鉄住金テクノロジーが共同研究

科学分析の対象候補の約1300年前の鏡「海獣葡萄鏡」(県立考古博物館提供)
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 兵庫県立考古博物館(兵庫県播磨町)と新日鉄住金グループの日鉄住金テクノロジー(東京)が共同で、約3700年前の「夏(か)」時代から約千年前の「宋」時代にかけての古代中国鏡「千石コレクション」の科学研究を実施することになり3日、協定を締結した。同社の尼崎事業所(兵庫県尼崎市)でコレクションのうち約30点を分析する。まとまった数の銅鏡の科学的分析は珍しく、基礎データの蓄積が期待できるという。

 千石コレクションは兵庫県加西市の美術品収集家、千石唯司さんが平成26年に県教委に寄贈・寄託した古代中国鏡316点。昨年4月に開館した県立考古博物館加西分館(加西市)で約100点が公開されている。

 共同研究では年代や形の異なる約30点の銅鏡を選び、鉱山ごとに異なる鉛の特徴を比較して原料の産地を特定する「鉛同位体比分析」や、元素を分析するICPなどを実施する。また、日本で出土した銅鏡と比較することで鋳造技術の研究などにもつなげる。

 この日、県庁で行われた協定書の調印式では、県立考古博物館の和田晴吾館長が「企業との共同研究で成果をあげ、考古学の研究がさらに広がることに期待したい」とあいさつ。日鉄住金テクノロジーの末廣正芳常務が「技術力を高めて今後も考古学の分野で貢献したい」と話した。

 千石コレクションの研究に携わっている奈良文化財研究所の難波洋三客員研究員は「科学的分析によって今までなかった青銅器のデータベースが構築できるのではないか。美術・工芸の分野にもデータを提供できる」と意義を強調した。

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