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シャープ家電 海外生産に軸足 国内拠点は先端分野に注力

来年9月までに冷蔵庫生産を打ち切るシャープ八尾工場=平成29年12月
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 国内の生産体制見直しを3日、明らかにしたシャープ。八尾工場(大阪府八尾市)は冷蔵庫生産を終え、栃木工場(栃木県矢板市)も液晶テレビ生産を年内で打ち切り、海外生産にシフトする。経営危機からの再建が進む中、海外の売上高拡大を図って経営基盤の足場を固めつつ、グローバル競争を勝ち抜くための新たな事業体制を築きたい思惑がある。(藤谷茂樹)

販路拡大や部品調達の効率化はかる

 八尾工場での冷蔵庫生産を終えることで白物家電は国内生産から撤退するが、すでに中国向けテレビの製造を親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業の工場が担うなど、家電の海外生産への切り替えは進んでいる。平成30年3月期決算の海外売上高比率は7割を超え、さらに海外事業を強化して32年3月期には8割達成を目指しているシャープにとって生産拠点の海外移管は必然の流れ。鴻海の製造拠点などを活用することで、販路拡大や部品調達の効率化を図る。

 ただ、生産体制を再編する狙いには、思い切った経営方針転換の意図も見て取れる。

 「量でなく、もっと質を考え、利益を優先していく」。戴正呉(たい・せいご)会長兼社長は6月、堺市内で開いた株主総会で強調した。念頭にあるのは、業績回復を支えた親会社の鴻海が得意としてきた「薄利多売」に頼らないビジネスの構築だ。そのため中韓メーカーとの競争も激しく、製品の性能や品質で差別化が図れない技術による大量生産・大量販売の事業体制見直しにかかった。

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