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【西日本豪雨】聴覚障害者もボランティアに 「耳きこえなくても支援できる」

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 西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島県で、聴覚障害者が同じ障害のある被災者を支援している。「広島県ろうあ連盟」が運営するボランティアセンターが参加者を募り、同県坂(さか)町(ちょう)などの被災地で活動を始めた。「私たちも復興の力になりたい」。参加者は被災者と手話でコミュニケーションをとりながら、片付けや土砂のかき出しを精力的に行っている。(桑波田仰太、入沢亮輔)

小屋浦地区で、ボランティア活動をする聴覚障害者のグループ=28日、広島県坂町(安元雄太撮影)
小屋浦地区で、ボランティア活動をする聴覚障害者のグループ=28日、広島県坂町(安元雄太撮影)

 氾濫した土砂に多くの民家が巻き込まれた同町小屋浦地区。被害にあった同地区の大島孝博さん(46)宅に、スコップを持った聴覚障害者や手話通訳者ら10人が訪れた。

 「この土砂はどこにかき出せばいいのか」「土(ど)嚢(のう)はどこに積み上げればいいか」。耳は聞こえないが手話通訳を通じ、大島さんの要望を理解して作業にあたる。10人がそれぞれスコップで土砂をかき出すなどし、あっという間に土嚢の堤防をつくっていた。

 大島さんと同居する両親は聴覚障害があり、県ろうあ連盟の会員。連盟は復旧を手助けしようと、手話が使える会員らをボランティアとして派遣した。大島さんは「人手が足りなかったので本当に助かった」と感謝する。

 連盟の会員はこれまで、言葉の壁に阻まれて災害ボランティアへの参加に二の足を踏む人も多かったという。今回初めてボランティアに参加した三島六方(むつかた)さん(54)も手話で「聴覚障害があっても力仕事はできる。でも、コミュニケーションの面で不安があり、ボランティアへの参加には遠慮があった」と心境を明らかにした。

 4年前に多くの人が犠牲となった広島土砂災害でも、連盟はコミュニケーションの問題からボランティア活動を断念。ただ、ボランティアに参加したいとの会員もいたことから、連盟職員の横村恭子さん(60)も手話で「手伝うことができずにもどかしい思いがあった」と振り返る。

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