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【西日本豪雨】岡山・倉敷市立真備図書館で被災蔵書の搬出始まる

水に濡れ散乱した蔵書を片付ける職員ら=24日午前、岡山県倉敷市真備町の真備図書館(寺口純平撮影) 
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 西日本豪雨で地区の約3割が浸水した岡山県倉敷市真備(まび)町の市立真備図書館で24日午前、被災した蔵書の搬出作業が始まった。カビのにおいが漂う館内にマスク姿の職員らが入り、ぬれて重くなった本を手作業で運び出していった。

 真備図書館は高さ約3・5メートルまで浸水し、1階にあった一般書や文芸書、児童書など約12万7千点が全滅。貸し出し中だった1万点のうち半分以上は被災し、戻ってこないとみられている。

 館内では、現在も天井から水がしたたり、倒れた本棚や流された本で足の踏み場もない。被災前には多いときで1日600人程度の利用があった憩いの場は、無残な姿をさらしている。

 1階の一角には戦時中、真備町地区に疎開した推理作家、横溝正史のコーナーもあったが、作品約880点は泥だらけになって床に散乱。横溝は疎開当時、同地区をモデルにした名探偵「金田一耕助」シリーズの第1作「本陣殺人事件」を執筆している。

 藤井広美館長(58)は「本を大事にしなさいといわれて育ったが、踏まなければ歩けない。まさかこんなことになるなんて」と無念さをにじませた。(川畑仁志)

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