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【西日本豪雨】老朽化砂防ダム決壊 70年以上前の石積み、「雨が降ると隙間から勢いよく水が…」 広島

広島県坂町小屋浦地区に立つ「水害碑」
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 西日本豪雨で10人以上が犠牲となった広島県坂町小屋浦地区で決壊した砂防ダムは、111年前の水害や太平洋戦争直後の災害を経て、昭和22年に石積みでつくられたものだった。既に70年以上が経過し、住民からは老朽化を懸念する声がたびたび浮上。県は近くに1基の建設を計画し、2年後の完成を目指していたが、間に合わなかった。

 砂防ダムがあるのは地区を流れる天地川の上流。大量の土砂と濁流により決壊し、高さ約11メートル、幅約50メートルの壁がほぼ無くなった。国土交通省の担当者は「異例の大規模決壊だ」と驚く。

 坂町では明治40(1907)年7月に大雨による土砂崩れが発生し、小屋浦地区に立つ「水害碑」には44人が死亡したと刻まれている。昭和20年9月には天地川の氾濫で4人が亡くなり、こうした災害を受けて建設されたのが、決壊した砂防ダムだった。

 ただ、戦後間もない時期、石を積み上げてつくられており、現在の基準は満たしていない。近くに住む無職高下国治さん(81)は「雨が降ると、隙間から水が勢いよく飛び出し、住民の間で不安の声が上がっていた」と話す。

 県は07年から、約200メートル離れた場所にコンクリート製の砂防ダムを新設する計画に着手。用地の取得や工事用道路の敷設を進め、20年の完成予定としていた。

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