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【関西の議論】神戸「復興のシンボル」パンダの行方 中国との「ディール」は成功するか

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契約延長明言せず

 一方、市議連の訪中の1カ月前、着任のあいさつで同協会を訪れた上山裕之園長の思惑は少し異なっていた。同園はタンタンがまだ出産可能とみており、悲願の繁殖に向けて従来通り、新たなオスの貸与を要望。「もちろんタンタンの契約延長は大前提と考えていた」という。

神戸市立王子動物園のパンダ「タンタン」(同園提供)
神戸市立王子動物園のパンダ「タンタン」(同園提供)

 上山園長の要望にも、中国側はタンタンの契約延長について明言せず、「あと2年間、(高齢になったタンタンが)健康に生きるための飼育や管理をやってほしい」と返答。市議らに対してと同様、まずは研究成果の総括を最優先するよう指示し、「先のことはその上で検討する」とした。

 この場では研究が劣っているとの指摘はなかったが、同園が市議の報告を受けて研究状況を洗い直してみたところ、妊娠や出産が繰り返された時期に比べ、最近では一部の研究しか中国側に報告していなかったことが判明した。

 同園は大学と連携し、パンダの加齢に伴う目の病気の対処法や健康管理の方法、発情ホルモンの変化などの独自色のある研究を行い、これまでに十数本の論文を執筆しており、「誤解を解く」(上山園長)ため1年間かけて成果をまとめる。

 上山園長は「市民の心配の声が大きい。契約延長の確証はなく不安もあるが、前回も延長が正式に決まったのは満期の2日前で、中国側の意思決定はブラックボックスだ。新たな研究も構想しており、まずは中国に認めてもらえるよう今まで以上に努力しなければならない」と力を込める。

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