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【関西の議論】奈良のとんかつ「無料食堂」が大反響、「お代は出世払いで」店長の心意気

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 「無料食堂」のヒントを得たのは2年前、常連客から突然かかってきた1本の電話だった。「妻が通帳を持って、子供を連れて出ていってしまった。おなかがすいてどうしようもないんです。お金が入るまで食べさせてくれませんか」。ワラにもすがる思いで電話をかけてきた男性を、むげに断ることはできなかった。

 「飲食店をしていると、たくさんの人と出会う。(こんな場合)役所に行けばいいと思うかもしれないけど、実際は助けを求められる場所がないんですよ」

 当分の間、いわゆる“ツケ”のような格好で弁当などを提供していたが、男性はしばらくして、それまでの食事代をきちんと支払ってくれたという。

 「放っておくのも1つかもしれませんが、相談に乗ってあげたいんです。それが甘えにつながることもあるし、何が正しいのか…。難しいですね」。今でも助けたことが良かったのかどうか、自問自答することもあるという。

豪雪被害のお見舞いで半額キャンペーンも

 困っている人を助けたい-。そんな思いで金子さんは、今年2月に北陸地方が記録的な大雪に見舞われた際も、福井と石川、富山、新潟の各県民を対象に全品半額キャンペーンを実施した。

 「福井県は、店のメニューにもあるソースカツ丼が有名。スノーボードやジェットスキーをするために訪れたこともあるし、何かできないかと思いました」

 ツイッターで告知したところ、5月末までの期間中に北陸地方から約260人が来店。大学の卒業旅行で奈良を訪れた学生や除雪作業に奔走した自治体職員らもいた。

「たとえ100人中、99人にダマされても…」

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