産経WEST

【世界を読む】英語に席巻される大学 オランダで「言語自殺」論争 日本語の未来は

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【世界を読む】
英語に席巻される大学 オランダで「言語自殺」論争 日本語の未来は

オランダの大学で英語による講義が急増し、自国語軽視との批判が高まっている。写真はアムステルダム中心部(ロイター) オランダの大学で英語による講義が急増し、自国語軽視との批判が高まっている。写真はアムステルダム中心部(ロイター)

  学生たちにも不満が高まっている。ダッチ・ニュース(電子版)は地元テレグラフ紙などを引用し、増大する留学生のためオランダの学生は学ぶ機会を逸していると伝えた。とくに定員のあるコースでは深刻という。また学生団体LSVBによる2015年末のアンケートで、英語が下手な教師の講義が理解できず苦労しているとの回答は60%にのぼった。ある学生は「英語での講義はいいとしても、教師の英語レベルをあげるべきだ」と述べた。

 ラテン語担当の教授は、自身も英語で講義を行う場合は細部やユーモアが失われていると認め、「大学は英語に主要な地位を与えて学術的な繊細さや情熱を失った。恥ずべきことだ」と言う。

 一方、教育行政をつかさどる側は英語の導入に積極的だ。イングリット・エンゲルスホーフェン教育相は6月、「国際化に圧倒されるという否定的な言い方で恐れをなすのは間違いだ」として、内向き志向に警鐘を鳴らした。

 国会の委員会にも呼ばれたマーストリヒト大のマーティン・ポール学長は英教育誌への寄稿で、英語はキャリアチャンスを高めると訴え、こう主張した。

続きを読む

関連トピックス

「産経WEST」のランキング