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【大阪北部地震】被害を受けた生き物標本などを搬出へ…50年前の高校生らが採集した「貴重な資料」

地震で被害を受けた標本。半世紀前の貴重なものもあるという(追手門学院高校提供)
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 18日で発生1カ月となった大阪北部地震では、学校などで保管していた古い資料が破損するなどの被害が出た。学校現場では保存や修復にも限界があり、破損した資料はそのまま廃棄されることが多いが、今回のケースでは大阪府内の博物館など専門機関が引き取り、修復作業を進めるという。担当者は「貴重な資料がそのまま廃棄されてしまうのは忍びない」としている。(小泉一敏)

 6月18日の大阪北部地震で震度6弱を観測した同府茨木市西安威の追手門学院高等学校では、約50年前から同校で保管されていた貴重な魚の標本などが壊れるなど被害が出た。標本は、オイカワやシマドジョウ、アブラハヤなど多くは、近くを流れる安威川で採集された生き物がほとんどで、当時の生徒らが生物部のクラブ活動の一環として採集し、調査研究してきたものだという。

 同校では、学校の移転に伴い、保管場所が手狭になることから、今秋をめどに大阪市立自然史博物館(同市東住吉区)と高槻市立自然博物館(同市南平台)に資料を引き取ってもらう予定だった。だが、大阪北部地震で被害を受けたことで、引き取り時期を早めてもらうことを決め、今月25日に搬出作業が行われる予定。同校は「標本は本校の卒業生が紡いできた茨木や安威、そして追手門の歴史でもある。保存以外に選択肢はなかった」としている。

 今回資料を引き取る、大阪市立自然史博物館の担当者は、「採集された時期や場所が特定されている標本は非常に貴重」と話す。さらに、現在、安威川ではダムの建設が進められており、長期的な環境の変化を知る上でも約50年前の生き物の標本は、今後より貴重になってくるといい、「こうした資料を保管し整理するのも博物館行政に課せられた使命だと思う」と意義を強調している。

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