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【関西の力】岸和田だんじり(1)全速で急旋回 やりまわし、4トン操る「あうん」の呼吸

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 大阪府岸和田市のだんじり祭の魅力は、約4トンのだんじりが街中を全速力で駆け抜ける勇壮さにある。猛々(たけだけ)しくだんじりを操るためにスピードを追い求める準備は、実に祭りの数カ月前からスタートする。地域の住民同士の結びつきが希薄になったといわれるなかにあって、岸和田ではいまも、祭りを通じた濃厚な関係が息づいている。

だんじりのやりまわし
だんじりのやりまわし

コマを育てる 

 だんじりの車輪は、コマと呼ばれる。曳(ひ)き手たちは祭りに向け、だんじりを旋回させる「やりまわし」を行うときに、コマをちょうど良い状態にするため、「コマを育てる」のだという。調整法はそれぞれの町で異なるが、中之浜町の場合はこうだ。

 9月の祭りが終わると、マツでできたコマは水槽につけて保管。翌年5月ごろに引き上げ、乾燥させる。乾燥しすぎると割れてしまうが、表面が乾いている方が、地面との摩擦が少なく、やりまわしに向いているためだ。

 扇風機をあてたり日差しにあてたりしながら徐々に乾かし、祭りの直前、車軸を入れる穴にぬれたスポンジを入れて仕上げる。「外はカリカリ、中はしっとり」がちょうど良いらしい。

 コマの管理は、祭りの当日に、だんじり前方で方向転換の要となる「前梃子(まえてこ)」の担当者が担う。

岸和田の流儀

 京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)は地面に割った竹を敷いて車輪を滑らせる「辻まわし」、飛騨・高山祭の屋台は「戻し車」という5番目の車輪を使って角を曲がる方法をとるが、だんじり祭は慎重には回らない。曳き手たちが全速力で曲がり角を駆け抜けるのが特徴だ。

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