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【西日本豪雨】あふれる「災害ごみ」 交通妨げ 衛生面も不安

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【西日本豪雨】
あふれる「災害ごみ」 交通妨げ 衛生面も不安

被災地で山のように積もったごみ=14日午前9時14分、岡山県倉敷市真備町(本社ヘリから、永田直也撮影) 被災地で山のように積もったごみ=14日午前9時14分、岡山県倉敷市真備町(本社ヘリから、永田直也撮影)

 西日本豪雨の被災地で、住宅から運び出されるなどした災害ごみ(災害廃棄物)の処理が課題となっている。大規模な浸水被害にあった岡山県倉敷市真備町地区では処理が追いつかず、町内の仮置き場には山のように積み重なる。ごみが道路や空き地などに及ぶ場所もあり、一部では車両の通行を妨げ、渋滞の原因にもなっている。気温の上昇とともに衛生面を危惧する住民もおり、行政も対応を急いでいる。

 うずたかく積まれた畳や布団、冷蔵庫。中には生ごみなども交ざり、気温の上昇とともに周辺に異臭を放つ。災害ごみが捨てられた真備町川辺の一画。周辺道路では、災害ごみを持ち込むトラックが土ぼこりを上げながら頻繁に行き交い、マスク姿の住民も目立つ。

 倉敷市の推計によると、真備町地区の災害ごみの総量は最大7万トン。平成27年の豪雨で鬼怒川が決壊し、広範囲が浸水した茨城県常総市の5万2千トンを上回る。

 倉敷市は、水が引き始めた9日から災害ごみの受け入れを開始。ただ、真備町地区内で受け入れができる処理場は「吉備路クリーンセンター」の1カ所しかない。知人の家を片付けに来た岡山県高梁市の会社員、川原凌さん(21)は「ごみを捨てるため軽トラックで1日4、5回は往復している」と疲れた様子。

 倉敷市は複数の仮置き場を設けて対応しているが、いずれもすぐにごみが山積みとなり、受け入れが厳しい状態に。そのため、住宅地近くの道路沿いや空き地などでは、いつの間にか泥まみれのごみが放置されるようになったという。ごみが1キロ近くも並ぶ道路もあり、道幅を狭めて車の通行に支障を来すケースも。市は捨てられたごみを順次回収しているが、処理は追いついていない。

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