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【西日本豪雨】断水地域「少しでも癒やしに」 井戸水使い入浴を提供 広島

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【西日本豪雨】
断水地域「少しでも癒やしに」 井戸水使い入浴を提供 広島

自宅の風呂を、避難している男性(左)に提供する吉川秀幸さん=13日午後、広島県東広島市河内町(恵守乾撮影) 自宅の風呂を、避難している男性(左)に提供する吉川秀幸さん=13日午後、広島県東広島市河内町(恵守乾撮影)

 約20年前から近貞さんと交流があり、2人は地域のイベントを積極的に企画。年齢は離れていたが「次はどんなことをやろうか」と、互いに何でも相談しあう仲だった。

 近貞さんは小学校の校長や公民館の館長を務め、子供向けのイベントなどを考えるなど、地域のために尽力してきた。「みんなが喜んでくれることをしようや」。地域を愛する近貞さんが口にしていた言葉を思い出し、吉川さんは被災者のためにさらに力を尽くすことを決めた。

 地域の水不足は深刻な問題だ。東広島市によると、河内町では12日午後5時時点で650世帯が断水。浄水場が破損したため、ほとんどの世帯が22日まで復旧しない見込みという。吉川さんも被災者が風呂に入れず困っているという情報を耳にし、断水の影響がない自宅の浴室を提供することを思いついた。

 9日から避難所などで提供を呼びかけ、これまでに20人以上が利用した。風呂からあがった被災者の喜んだ顔を見ると、吉川さん自身も癒やされた気持ちになる。「生きていれば、勝司さんも被災者のために尽くしていたに違いない。心身ともに少しでもリラックスしてもらいたい」。亡き近貞さんへの思いを胸に、これからも被災地を励まし続ける。(森西勇太)

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