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【浪速風】西日本豪雨 助け合う日本人の姿は昔も今も(7月14日)

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【浪速風】
西日本豪雨 助け合う日本人の姿は昔も今も(7月14日)

土砂の撤去作業を手伝うボランティアら。週末には全国から多くのボランティアが集まることが予想される=12日午前、広島市安芸区(鴨川一也撮影) 土砂の撤去作業を手伝うボランティアら。週末には全国から多くのボランティアが集まることが予想される=12日午前、広島市安芸区(鴨川一也撮影)

 明治22(1889)年8月、奈良県南部を流れる十津川を豪雨が襲った。千カ所以上で土砂が崩れた。川がふさがれて天然ダムが至る所にでき、多数の犠牲者を出した。変わり果てた郷里の姿を、「吉野郡水災誌」は「旧観を一変す」と伝える。

 ▼「水災誌」はまた援助に奔走する人々の姿も伝えている。道路が寸断され、水、食べ物が不足した。役人や警官だけでなく、慈善家や医師が次々と現地に入った。夏の天候や食糧難に苦しむ被災者のために、ある人は米やむしろを寄贈した。ある者は奥山から谷川の水を引き、別の者は仮設の道路を設けた。

 ▼西日本豪雨の被災地は3連休に入った。ボランティアで被災地に入っている人、また入ろうと考えている人も多いだろう。猛暑が続く。水や食べ物、備品をしっかり準備し、熱中症にはくれぐれも注意したい。支援しようとする姿勢が被災者を力づける。昔から日本人は助け合い、力を合わせて災害と戦ってきた。

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