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鳥取大丸 百貨店事業、新会社で継続 経営不振で会社分割

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鳥取大丸 百貨店事業、新会社で継続 経営不振で会社分割

新会社に事業承継する鳥取大丸 新会社に事業承継する鳥取大丸

 郊外型商業施設との競合などで経営が悪化していた鳥取市の百貨店、鳥取大丸(米原正明社長)は13日、百貨店事業を新設の会社に承継させた上で、清算手続きに入ると発表した。

 日ノ丸グループと、山陰合銀などが設立した事業再生ファンドの出資で6月に設立した「ティー・エー・オー」に9月1日、会社分割により、店舗や147人の従業員も含めて百貨店事業を引き継がせる。同社は「鳥取大丸」に商号変更して百貨店営業を継続。大丸松坂屋百貨店とは、商品調達などの業務委託や商標使用の契約を結ぶ。

 現・鳥取大丸は負債21億5千万円のうち銀行借り入れ12億円を引き継ぎ、事業承継の後、清算手続きに入る予定。銀行側は債権放棄に同意しているという。

 鳥取大丸は、日ノ丸グループの日ノ丸自動車を創設した米原章三氏らが昭和12年、鳥取駅前に開いた「丸由百貨店」が始まり。大丸と資本・業務提携し、24年から鳥取大丸として営業してきた。

 しかし、平成10年代から鳥取市郊外で商業施設の集積が進んだことや、インターネットショッピングの普及などで売り上げが減少。30年2月期は、売上高54億9千万円とピークの10年2月期(138億5千万円)の4割弱となり、7900万円の最終赤字。今期中に債務超過になる恐れがあった。

 新たな鳥取大丸では、日ノ丸グループ会社の出資や金融機関の貸付金などで15億円を調達し、店舗の大規模改装や新ブランド誘致で販売力を強化。「駅前の顔として再び輝くようにする」(米原社長)としている。

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