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【西日本豪雨】不安、猛暑 疲れの色濃く 広島・坂町 気になる今後の生活

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【西日本豪雨】
不安、猛暑 疲れの色濃く 広島・坂町 気になる今後の生活

災害情報の流れるテレビを見る避難住民=坂町の坂町民センター 災害情報の流れるテレビを見る避難住民=坂町の坂町民センター

 広島など西日本を襲った豪雨災害は、大雨特別警報が最初に出された6日から13日で1週間。警察庁によると、県内の死者は94人に上っている。今なお1500人超が各地の避難所に身を寄せて困難な生活を強いられ、猛暑の中、安否不明者の捜索も続いている。

 今回の豪雨では土砂崩れなどの被害が各地で相次ぎ、広島市や呉市、東広島市、三原市など12市町で死者が確認され、28人が安否不明となっている。県によると、県全体で少なくとも3600棟を超える住宅被害が確認されている。

 厚生労働省の同日午前5時現在の集計によると、呉市や尾道市、三原市など9市町で17万8083戸が断水。市民生活への影響は長期化している。

大規模な被害に見舞われた坂町の坂町民センターでは住民ら約80人が避難。一週間が経過し、おおむね食料品などの生活物資は行き届いたものの、避難生活を続ける住民は疲労の色を濃くしている。

 長女(7)と長男(5)を連れて、夫と身を寄せる坂町坂西の主婦、坂本充貴さん(44)は「長期にわたる避難所生活で、子供たちは眠れなかったり(精神的に)不安定な様子をみせたりしてきた」と打ち明ける。

 避難所では、折を見て片付けのため被災した家まで往復する住民も多い。

 坂本さんも片付けに行きたいが、子供連れでは難しく「周りの人たちに見てもらって助けてもらうけど、被災者の人もいる。いつまでも甘えるわけにはいかない」。さらに土砂をかき出すためのスコップやバケツも売り切れの状態といい、「どう調達するか…」と悩む。

 「気になるのは今後の生活」と話すのは、車いすで避難してきた坂町坂東の高原豊彦さん(71)。公営住宅の無償提供があることも聞いたが、「階段があると無理だし、エレベーターがないと応募できない」と不安を打ち明ける。目が悪いという妻の幸江さん(72)も「介護タクシーもなく、夫の病院の送り迎えをどうすれば良いか…」とうつむいた。

 避難所生活には不便も多く、町によると、住民からは「(情報収集のために)新聞がほしい」「処方されている薬がない」など多数の要望が寄せられている。断水のため緊急設置した簡易トイレについても、衛生面を気にする避難者が多いという。

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