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【クルマ列伝】中古300万円でも大人気 ホンダの意地が光る伝説バイク「CBX400F」

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【クルマ列伝】
中古300万円でも大人気 ホンダの意地が光る伝説バイク「CBX400F」

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 2年前、大阪府八尾市の高速道路でバイク強盗事件が発生した。二人乗りのバイクが後ろから来た黒いクラウンに停車させられ、助手席から降りてきた男にバイクを奪われた。

 被害に遭ったのは「CBX400F」。ホンダが1981年から86年まで販売した中型400ccのスポーツバイクだ。発売当時の価格は約48万円だったのに、今や程度のいい個体は300万円を超すほどに高騰している。被害男性も約300万円で購入したという。

 30年以上前に絶版になったバイクがなぜ今も人気を集めているのか。CBX400Fはどんなバイクだったのか。

最後発の「4気筒」

 70年代後半、400ccバイクは免許制度の改正で勢いづいていた。とくに高性能の4気筒DOHCエンジンを搭載したモデルはカワサキ、ヤマハ、スズキが相次ぎ発売した。一方、業界の雄であるホンダといえば400ccの主力は2気筒の「スーパーホーク3」のみ。4気筒モデルはコスト面で採算が取れなくなったことから77年式を最後に生産を終えていた。

 だが、「4気筒」を求める声は高まり、最後発としてホンダの名に恥じない絶対的なモデルの開発を始めた。

 81年秋、東京モーターショーで発表された「CBX400F」はファンの期待通りのスポーツバイクだった。

 新設計の4気筒DOHC4バルブエンジンは400ccクラス最強の48馬力。1万1000回転まで一気に吹き上がる高回転型だ。ボディデザインを特徴づけるのはX字型にクロスした排気マニホールド。複雑な曲線を描く4本が美しい銀色のラインを描きながら後方に伸びてゆく。タンクからサイドカバー、リアカウルに流れるスタイルも新しさを感じた。

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