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【大空の現場最前線~関西国際空港】空港島は「地盤沈下」との闘い…深夜に行われるジャッキアップ

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 だが、問題は沖積層の下の洪積層だ。あまりに深いために地盤の改良は不可能で、自然の状態で長い期間をかけて今もゆっくり沈んでいるという。特にやっかいなのが、場所によって沈む速度が異なる「不同沈下現象」。開港からまもなく四半世紀で、1期島は最大3.43メートル、2期島で最大4.14メートルほど沈んでいるという。ひずみで建物が傾いたり、ひび割れたりする原因になりかねない。そこで採用されたのが「ジャッキアップシステム」だ。

24年間、地道にこつこつ

 夜10時。空港の喧噪(けんそう)が少し落ち着いたころ。第1ターミナル南ウイングの真下には、何本もの太い柱を食い入るように見つめる技術者たちの姿があった。柱には最大300トンを持ち上げられる油圧ジャッキが取り付けられている。

 わずか数分間。筆者には目の前で何が行われているのか全く分からなかった。柱がジャッキによってゆっくりと10ミリ持ち上げられていたのだ。技術者はすぐさま定規のような道具を隙間に差し込んで何度も計測確認。その後厚さ6ミリの鉄板が抜かれ、16ミリの鉄板がそっと慎重に挟み込まれた。

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