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【大空の現場最前線~関西国際空港】空港島は「地盤沈下」との闘い…深夜に行われるジャッキアップ

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【大空の現場最前線~関西国際空港】
空港島は「地盤沈下」との闘い…深夜に行われるジャッキアップ

夜間に実施される地盤沈下対策の一つ。油圧ジャッキで柱を持ち上げ、鉄板を差し込む作業が行われている(安元雄太撮影) 夜間に実施される地盤沈下対策の一つ。油圧ジャッキで柱を持ち上げ、鉄板を差し込む作業が行われている(安元雄太撮影)

 平成6年9月、関西国際空港は大阪・泉州沖に当時としては世界にも例のない海上空港として誕生した。来年は開港25周年の記念の年だ。一方で、海に浮かぶ空港島であるがゆえに地盤沈下の懸念が常につきまとう。この四半世紀の間、護岸のかさ上げ工事やジャッキアップなど、あらゆる技術を駆使しながら地道な“戦い”が続けられてきた。(嶋田知加子)

緩い地盤との格闘

 大阪湾に浮かぶ約1055ヘクタールの巨大人工島。関空には、2本の滑走路と2つの旅客ターミナルビル、貨物施設、航空管制などの関連施設が立ち並び、西日本と世界各地とを結ぶ航空拠点として24時間運用されている。訪日外国人客の急増や格安航空会社(LCC)の増便なども奏功し、昨年度の旅客数は2880万人と過去最高を更新、その勢いは止まらない。

 この巨大空港の安全を守るために続けられているのが地盤沈下対策だ。そもそもが建設時から緩い地盤との格闘だった。関空を運営する関西エアポートによると、海底は1期島で平均深さ18メートル、2期島で同じく24メートルにわたって沖積層という地盤の緩い粘土が堆積。土砂の投入だけでは沈むため、建設前にはこの軟弱な層に砂のパイプを打ち込み、水を吸い上げて固める「サンドドレーン工法」が用いられ、地盤が改良された。

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