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【大阪ブルース!】たいした広告塔になれなかったブルースのギタリストたち

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【大阪ブルース!】
たいした広告塔になれなかったブルースのギタリストたち

ジミ・ヘンドリックス(AP) ジミ・ヘンドリックス(AP)

 まったく新しい「楽器」としてのソリッド・ギターが登場したのもつかの間、ギブソン社の製品は1960年には軒並み製造が止まってしまったし、フェンダー社の方でも、のちに看板商品になるストラトキャスター・モデルが、登場からわずか十年ほどの1960年の半ばには販売不振で製造が止まりそうになった。

 これらソリッド・ギターは、すでにブルースのギタリストたちにはおなじみの楽器になっていたはずである。シカゴ・ブルースの主役の一人であるマディ・ウォーターズは1950年代の後半から赤いテレキャスター・モデルがトレードマークになり、ブルース・ギタリストの「三大キング」の一角をなすアルバート・キングも同じ頃からフライングV・モデルがトレードマークになった。

 とはいえ、ブルースやR&Bという音楽はアフリカ系の小さなマーケットしか持っていなかった。マディ・ウォーターズといえども当時は音楽だけでは食べてゆけなかったというのはよく知られたエピソードである。ということは、ブルースのギタリストたちはたいした広告塔にならないわけである。

 1950年代にアメリカで大ヒットを飛ばしたエルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーは、それぞれアコースティック・ギターと内部が空洞になったアコースティック・エレキギターを使っていたし、1960年代に世界中を熱狂させたザ・ビートルズも使っていたのはソリッド・ギターではなく、セミ・アコースティックのエレキギターであった。

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