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【西日本豪雨】「治山ダム」から土砂あふれ被害か…広島市安芸区の梅河団地

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【西日本豪雨】
「治山ダム」から土砂あふれ被害か…広島市安芸区の梅河団地

猛暑の中、避難所で過ごす人たち=13日午後、広島市安芸区の市立矢野南小(浜田英一郎撮影) 猛暑の中、避難所で過ごす人たち=13日午後、広島市安芸区の市立矢野南小(浜田英一郎撮影)

 大規模な土砂崩れに見舞われ、複数人が安否不明になっている広島市安芸区矢野東の梅河団地。全体の3分の1にあたる約20棟が全半壊し、不明者の捜索活動は今も続く。団地の裏山には今年2月、森林保護などを目的とした「治山ダム」が完成。しかし、大雨による土砂がダムからあふれ、そのまま団地をのみ込んだとみられる。「安全だと油断していた」「住民を守れなかった」。地元関係者からは複雑な声が漏れた。

 郊外の山の斜面を切り開き、約40年前に宅地造成された梅河団地。その裏山に2月、主に森林の保護などを目的とした治山ダムが造られた。県によるとコンクリート製で、最大2千立方メートルの土砂などをためることが可能だ。災害を防止する「砂防ダム」と比べて小型とされるが、いずれも災害時に土石流から人命を守る目的を兼ねている。

 しかし猛烈な豪雨により、団地の裏山では6日夜、大規模な土砂崩れが発生。治山ダムに被害はなかったが、流入した土砂がダムを乗り越え、団地側になだれ込んだ可能性があるという。

 「ダムのおかげで安心していた部分があった」。6日夜の土砂崩れで車ごと流された建設会社社長、丸岡武さん(58)は当時の心境を語り、「何十年に一回の災害だったので、ダムがあってもなくても、(被害は)同じだったのだろう」とこぼした。

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