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【オウム死刑執行】写真なく遺影は絵 大阪拘置所で執行の井上元死刑囚 「こんなことになるとは」

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【オウム死刑執行】
写真なく遺影は絵 大阪拘置所で執行の井上元死刑囚 「こんなことになるとは」

井上嘉浩元死刑囚 井上嘉浩元死刑囚

 オウム真理教元幹部の井上嘉浩元死刑囚=執行時(48)=が6日に大阪拘置所(大阪市都島区)で刑を執行される前、「こんなことになるとは思っていなかった」と話していたことが13日、分かった。申し立てたばかりの再審に最後まで期待をつないでいたが、執行に取り乱すことはなかったという。高校2年で教団の前身団体に入信したため、両親の手元には少年時代の写真しかなく、葬儀の遺影には面会を続けた支援者の女性が描いた絵が使われた。

 関係者によると、執行は午前8時ごろ。その直前、大阪拘置所の刑務官から両親に伝えることはあるかと問われ、井上元死刑囚は「お父さん、お母さん、ありがとうございました。心配しないで」と語った。

 「こんなことになるとは思っていなかった」と話し、最後の言葉は「まずはよし」だった。両親には、拘置所から「厳粛な面持ちで執行を受けた」と伝えられたという。

 井上元死刑囚は、地下鉄サリン事件などに関与。1審判決は無期懲役だったが、2審で死刑になり、確定した。東京から大阪拘置所に移送された今年3月14日、東京高裁に再審を請求。目黒公証役場事務長の仮谷清志さん=当時(68)=が拉致、監禁され死亡した事件について、死亡に直接関わっていないとし、1審判決が妥当だと訴えた。

 支援者に届いた手紙には、再審に向けた証拠収集の要望が細かくつづられ、こう締めくくられていた。「生きて罪を償うことができますようにこれからもどうかよろしくお願いします」。手紙が記されたのは執行3日前、上川陽子法相が執行を命じた7月3日だった。

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