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【西日本豪雨】もう一度会って「ありがとう」と言いたい…土砂崩れで一家犠牲、悔やむ知人 東広島

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【西日本豪雨】
もう一度会って「ありがとう」と言いたい…土砂崩れで一家犠牲、悔やむ知人 東広島

広島県東広島市で土砂崩れの犠牲となった木和田哲雄さん。今年2月22日、地区のイノシシ対策ネットの設置を終えた慰労会での1枚(提供写真) 広島県東広島市で土砂崩れの犠牲となった木和田哲雄さん。今年2月22日、地区のイノシシ対策ネットの設置を終えた慰労会での1枚(提供写真)

 土砂崩れは、一家の幸せな暮らしを一瞬で奪った。広島県東広島市西条町下三永(しもみなが)で、妻と長女とともに犠牲となった木和田哲雄さん(79)。農業を愛し、地域住民に慕われていた。一家を知る自治会長の男性(70)は「もう一度会って、『ありがとう』と言いたかった」と悔やんだ。

 木和田さんの自宅は6日夜の豪雨による土砂崩れに見舞われ、跡形もない状態に。周辺の家がほぼ無事だった一方、木和田さんの家だけが濁流にのみ込まれていた。

 現場周辺では木和田さんのほか、妻のちず子さん(70)、長女の洋子さん(45)の遺体が見つかった。

 自治会長によると、木和田さんは東広島市内の企業に勤めながら、自宅近くの田畑で農作物を栽培。コメや野菜を育て上げるなど、農業にも熱心だった。ちず子さんは近くのゴルフ場に勤めており、「笑顔であいさつしてくれる優しい人だった」という。夫婦は自治会の活動にも熱心で、人望も厚かったという。

 あの日、雨脚が強くなった瞬間を自治会長は覚えている。「もっと早く避難を呼びかけてあげれば…」と、悔やむ気持ちは今も消えない。「自治会から犠牲者が出たのはつらい。もう一度会って、『ありがとう』と言いたかった」(森西勇太)

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